エコキュートの仕組み

エコキュートは大きく分けて2つで構成されています。
1つ目は、「ヒートポンプ」です。ヒートポンプとは、エアコンの室外機と同じ形状をしている熱をつくり出す機械のことを指します。
2つ目は、「貯湯タンク」です、貯湯タンクは、沸かした湯を貯めておくタンクのことを指し、大きな冷蔵庫のような形をしています。
主な仕組みは、以下の画像のようなサイクルを繰り返すことで貯湯タンクにお湯を貯めていきます。
①ファンを回転させて外気をヒートポンプ内に取り込み、ユニット内の冷媒（二酸化炭素）を温めます。
②温められた冷媒を圧縮機に送り、圧縮することで約90℃の高温にします。
③高温になった冷媒を、別の熱交換器を介してタンク内の水を温めます。
④その後、冷媒を膨張弁にかけて膨張させ低温にします。
タンク内の高温のお湯に設定温度になるよう水を混ぜて、お風呂や台所、洗面などに給湯されます。

エコキュートはオール電化の最重要設備

オール電化住宅とは、生活に必要なエネルギーをすべて電気でまかなえるようにした住宅のことです。オール電化住宅の主に切り替える部分としてエコキュートが挙げられるのです。給湯器をエコキュートなどの電気の温水器に交換することでかなり経済的の負担を減らすことができます。家庭で消費するエネルギーの約3割はキッチンやお風呂で使うお湯を沸かす「給湯」のために使われています。ですので、給湯にかかるエネルギーを減らすことができれば、それだけ大きな光熱費の節約につながることになります。つまり、深夜の電気の安い時間帯を利用してお湯を作るエコキュートは、オール電化住宅の必需品なのです。

エコキュートのメリット

エコキュートのメリットは主に4つあります。順に見ていきましょう。

経済性が抜群によい

エコキュートのメリットの1つ目は、経済性が抜群に良いことです。
エコキュートは、従来の電気温水器と比べても毎月の電気代は約3分の1になり、性能もここ数年で格段に向上しており、オール電化住宅に欠かせない給湯設備になります。

環境にやさしい

エコキュートのメリットの２つ目は、環境にやさしいことです。
エコキュートでは、ガスを使用しないで空気の熱を使用します。つまり、モノを燃やさないから、二酸化炭素が発生しないのです。またそれ以外にも、電気温水器などにくらべて少ない電気でお湯をわかすことができます。

火を使わないので安全

エコキュートのメリットの３つ目は、火を使わないので安全なことです。
お子様がいる世帯や高齢者がいる世帯には、火を使わないので安心かつ安全と言えるでしょう。

災害に強い

エコキュートのメリットの４つ目は、災害に強いことです。
エコキュートが従来のガスより安全性に優れているポイントのひとつは、ガスを使用していないということでしょう。従来のガスは、瞬間的にお湯を沸かせる利点はありますが、災害などで破損した場合は火事や爆発に繋がる可能性があります。今のガス技術が向上して安全装置の信頼性が向上してはいますが、エネルギー源としてガスを使っている以上、ガスによる火災の危険はついてまわります。
そこで燃えないガスのエコキュートは、そのような火災のリスクが低くなっていることがメリットになっているのです。その安全性の高さは保険会社も認めているほどで、火災保険に加入する際はオール電化住宅の場合、割安になることもあります。また、住宅ローンも金利を優遇する銀行もあります。火災保険で割安になるのも、住宅ローンの金利が優遇されるのも、すべて火を使わないオール電化の安全性からくるものといえるのです。
また、災害が発生してライフラインに乱れが出たときには、復旧順にすると、電気、水道、ガスになります。電気のほうが災害時に都市ガスより復旧が早いのです。つまり、ガス給湯器はガスと電気の両方が復旧しないと使えないのです。それに対して、電気があれば復旧できるエコキュートは大きなメリットになると言えるでしょう。
更に、断水が生じてしまった時でも、貯湯タンク内に残っているお湯を非常用生活用水として利用できるため、非常に安心できるのではないでしょうか。

エコキュートのデメリット

エコキュートへのデメリットとして挙げられるのは、初期費用はやや多くかかることと交換時の費用は多くかかることでしょう。それでもランニングコストと設置のためのイニシャルコストを含めたトータルコストを考えると経済的であるといえるでしょう。

オール電化の経済性

オール電化に切り替えるとガスの基本料金がいらなくなります。これは特に、給湯の費用が大きく節約できるといえます。何故なら、家庭で消費するエネルギーの約3割はキッチンやお風呂で使うお湯を沸かす「給湯」のために使われているからです。
また、エコキュートの場合を考えてみると、料金の安い深夜電力を使いかつ効率の高いヒートポンプを使ってお湯をわかすことができます。
また、お得なプランの検討もした方が良いでしょう。具体的には、夜間の電気代が安くなるという物です。その時間でエコキュートが電気を使用することでお得に使用することができるのです。

実際の経済性

ガス給湯器からエコキュートへ交換する場合は、工事費用のみなら15万円から20万円程度掛かります。しかし、ガス給湯器からエコキュートへ交換した場合、費用を合計すると30万円から60万円程度は掛かります。例えば、九州電力エリアでガス給湯器からエコキュートへ交換した場合、ランニングコストは年間約9万円節約できます。仮に、ガス給湯器とエコキュートの初期費用の差額を45万円とした場合、5年間で差額分は回収でき、以降は年間約9万円の節約効果を得られるといえます。
また、エコキュートの機種によっては差額がさらに広がる可能性もあります。しかし、ガス給湯器からエコキュートへ交換して5年以上使用していれば、初期費用の差額を回収できる可能性は高く、寿命の10年までにある程度の節約を期待できます。
一方で、エコキュートのメンテナンスや点検を怠って故障してしまうと、初期費用の差額の回収は難しくなります。そのため、エコキュートを購入したら、メンテナンスや点検を行うように心掛けましょう。
また、エコキュートとガスのコストは、大きく異なります。何故なら、エコキュートはエネルギーの消費効率が非常に高くなっているからです。給湯にかかる費用をエコキュートと比較してみると、ガス給湯器の約5分の1になり、電気温水器は約3分の1という低コストになっています。たとえば、都市ガスを熱源として使用して、ガス給湯器を利用すると、月平均の給湯費は6000円程度となっています。それに対して、電気を熱源として使用してエコキュートを利用すると、月平均の給湯費はガス給湯器の約5分の1になります。つまり1000円台で済むことになるので、かなりお得になると言えるでしょう。
このことから、同じ利用量でも、ガスとエコキュートではコストに大きな差が出ることが理解できたのではないでしょうか。さらに、オール電化でない場合は、電気代とガス代それぞれの基本料金を払うことになります。そのため、オール電化にすることで、ガスの基本料金が毎月浮くことになります。そのため、エコキュートを導入してオール電化に変更すると家計の負担を大きく減らすことに繋がると言えるでしょう。

実際の経済性

ガス給湯器からエコキュートへ交換する場合は、工事費用のみなら15万円から20万円程度掛かります。しかし、ガス給湯器からエコキュートへ交換した場合、費用を合計すると30万円から60万円程度は掛かります。例えば、九州電力エリアでガス給湯器からエコキュートへ交換した場合、ランニングコストは年間約9万円節約できます。仮に、ガス給湯器とエコキュートの初期費用の差額を45万円とした場合、5年間で差額分は回収でき、以降は年間約9万円の節約効果を得られるといえます。
また、エコキュートの機種によっては差額がさらに広がる可能性もあります。しかし、ガス給湯器からエコキュートへ交換して5年以上使用していれば、初期費用の差額を回収できる可能性は高く、寿命の10年までにある程度の節約を期待できます。
一方で、エコキュートのメンテナンスや点検を怠って故障してしまうと、初期費用の差額の回収は難しくなります。そのため、エコキュートを購入したら、メンテナンスや点検を行うように心掛けましょう。
また、エコキュートとガスのコストは、大きく異なります。何故なら、エコキュートはエネルギーの消費効率が非常に高くなっているからです。給湯にかかる費用をエコキュートと比較してみると、ガス給湯器の約5分の1になり、電気温水器は約3分の1という低コストになっています。たとえば、都市ガスを熱源として使用して、ガス給湯器を利用すると、月平均の給湯費は6000円程度となっています。それに対して、電気を熱源として使用してエコキュートを利用すると、月平均の給湯費はガス給湯器の約5分の1になります。つまり1000円台で済むことになるので、かなりお得になると言えるでしょう。
このことから、同じ利用量でも、ガスとエコキュートではコストに大きな差が出ることが理解できたのではないでしょうか。さらに、オール電化でない場合は、電気代とガス代それぞれの基本料金を払うことになります。そのため、オール電化にすることで、ガスの基本料金が毎月浮くことになります。そのため、エコキュートを導入してオール電化に変更すると家計の負担を大きく減らすことに繋がると言えるでしょう。

ガス管の交換が必要ない

ガス管は一般的に年を経るとともに腐食が進行していきます。土の中に埋められた亜鉛メッキ鋼のガス管は埋設環境によっても差がありますが、約20年が取り替えの目安だといわれています。一方でエコキュートはガス管を使用しません。つまり、ガス管の交換が必要なくそれだけ節税できるのです。

新築時にオール電化にするべき理由とは

新築時にはオール電化にするべき理由としてガスの配線が無駄になるという理由もあります。ここではその理由をご紹介します。

途中からオール電化にするとガスの配管が無駄になる

新築の段階では、オール電化にはせずにガスのはいかんをしようしようとおかんがえのひともいらっしゃるでしょう。しかし、初期段階でオール電化にしないとガスの配管が無駄になります。オール電化の導入にかかる費用の相場は、機種にもよりますが、おおよそ60万円程度でしょう。IHクッキングヒーターとエコキュートをつけた場合、工事費込みでこれぐらいになります。ガス機器の導入にかかる費用が工事費込みで20万円程度であるとするならば、一見オール電化の初期費用が少し高く感じられるかもしれません。この費用差からガス給湯器を導入する方もいらっしゃるでしょう。
IH+エコキュートとガスコンロ＋ガス給湯器を比較すると40万円程度の差が出ます。しかし、新築時にオール電化にすればガス管の配管費用が節減できるのでそこまで大きく差は開かないと言うことがおわかり頂けるのではないでしょうか。

エコキュートは場所をとるため新築時に考慮する

エコキュートには、貯湯タンクとヒートポンプユニットの両方を設置するためのスペースが必要になります。
そのエコキュートは、貯湯タンクの形によって角型と薄型の2種類に分かれています。
初めに一般的に設置されているのは、角型エコキュートになります。貯湯タンクの寸法はタンクの容量によって変わります。メーカーによって多少の差はありますが、角型エコキュートのタンクの寸法をご紹介します。
タンク容量が180Lの場合には、幅は約430mm、奥行き約630mm、高さ約1830mmになります。
タンク容量が370Lの場合には、幅は約630mm、奥行き約760mm、高さ約1820mmになります。
タンク容量が460Lの場合には、幅は約630mm、奥行き約760mm、高さ約2160mmになります。
タンク容量が560Lの場合には、幅は約700mm、奥行き約800mm、高さ約2100mmになります。
これを設置する上では、外壁と外構との間に設置をすることになる場合には、貯湯ユニットと外構との間が通行可能に設定します。ゆったりスペースを確保して設置をするようにしましょう。
ヒートポンプユニットはどのメーカーも概ね、「幅×奥行×高さ」が「800mm×300mm×720mm」となっています。
次に、薄型エコキュートですが、こちらは都心部の住宅密集地などで隣家とのスペースが狭い住宅用に用意されています。角型エコキュートが設置できない狭いスペースでも薄型なら設置できるというわけです。
薄型タイプの寸法については、幅は約1078mm、奥行き約430mm、高さ約1850mmになります。
ちなみに角型と薄型どちらでも設置できるほど十分なスペースが確保できるという場合には、一般的には角型エコキュートを設置します。
このように寸法を考えて、エコキュートは場所をとるため新築時には考慮しましょう。

夜間に運転するため自宅及び近隣の寝室といった場所を避けるのがベター

エコキュートは、深夜電力に切り替わる23時から翌朝の7時までの時間帯に沸き上げ運転を行います。その運転音は、エアコンの室外機と同じくらいの大きさです。そのため、寝室の正面などに設置してしまうと眠りの妨げになります。
エコキュートを設置する場合は、自宅だけでなく、近隣の寝室にも配慮して設置するようにしましょう。また、追い炊き機能のあるフルオートタイプのエコキュートを設置する場合には、浴室とエコキュートの距離を最大でも15m以内におさめることを推奨しています。なぜなら、エラーが出てエコキュートが使えない場合が出てしまうからです。つまり、設置場所は浴室や洗面所、台所などに近い場所をおすすめします。

まとめ

今回は、エコキュートについてご紹介しました。新築時に導入すべき理由がおわかり頂けたのではないでしょうか。是非、全体を把握、理解することでエコキュートの導入を検討してみてください。