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​初めてのマンション購入で後悔しない!機械式駐車場のメリット・デメリットと選び方 - 株式会社ネクスト・リアルプラン

マンションを初めて購入する際、最も注目されるのは立地や価格、間取りなどですが、意外と見落とされがちなのが「駐車場の形式」です。特に都市部のマンションでは敷地の制約があるため、限られた空間に多くの車を収容する目的で「機械式駐車場」が導入されていることが多くなっています。
この機械式駐車場、使ってみると便利な反面、特有の使いにくさや制限があることも事実。生活スタイルと合っていないと、「こんなはずじゃなかった」と後悔することにもなりかねません。
この記事では、初めてマンションを購入する方が後悔しないよう、機械式駐車場の種類や特徴、メリット・デメリットを解説し、選び方のポイントをご紹介します。

機械式駐車場とは?
機械式駐車場とは、車を上下または左右に移動させることによって、限られたスペースの中に多数の車を立体的に収納する駐車設備のことを指します。一般的な「平置き駐車場」と異なり、機械によって車両が自動的に格納・出庫される仕組みになっており、スペース効率に優れているのが最大の特徴です。
土地の価格が高騰している都市部や駅近のマンション、土地面積が狭い場所などでは、このような限られた敷地にできるだけ多くの駐車台数を確保する必要があるため、機械式駐車場の採用が増えています。また、建築基準法上の容積率の制限も関係しており、地下や敷地の一部に効率的に駐車スペースを確保する目的で導入されることが多いです。
参考:https://www.branchera.com/primestyle/times/06.html

機械式駐車場の主な種類

機械式駐車場にはいくつかのタイプが存在しており、導入される場所や目的に応じて構造が選ばれています。ここでは代表的な4タイプをご紹介します。
一つ目は、昇降横行式(パズル式)です。最も一般的なタイプで、パレットが上下および左右に移動する構造です。複数台の車を格子状に配置できるため、比較的多くの車両を効率的に収容できます。動きがパズルのようであることから「パズル式」とも呼ばれ、収容台数は数十台から100台程度まで対応可能です。
操作性も良く、マンションの居住者がボタン一つで車を出し入れできることから、利便性と収容力のバランスが取れた形式と言えます。
二つ目は、多段式(昇降式)です。2〜4台の車を上下に積むように収納するシンプルな構造です。特に3段式は導入が多く、最下段の車が出庫されないと上段の車を出せないといった制限はあるものの、構造が単純でメンテナンスコストが比較的低い点が魅力です。
設置費用が安価なため、中小規模のマンションやアパートなどでも導入しやすく、住戸数が少ない建物にも向いています。
三つ目は、タワーパーキング(エレベーター式)です。高層タワー状の構造で、車を縦方向に積み上げるように収納する方式です。車両がエレベーターで運ばれ、空いているフロアに自動的に格納されます。非常に多くの車を一ヶ所に集中的に収容できる反面、設備が大型で複雑になるため、建設コストや維持管理費用が高くなりやすい傾向があります。
主に大規模なマンションや商業施設の駐車場に採用されることが多いです。
四つ目は、ターンテーブル併用式です。機械式駐車場では方向転換ができないため、入口部分に「ターンテーブル(回転台)」を設置し、車の向きを自動で調整する補助装置が併設されることがあります。狭い敷地や通路が限られている場所では、この装置によってスムーズな出入庫が可能になります。

参考:https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/ms_shinchiku/ms_other/kikaishiki_chusyajo/

機械式駐車場のメリット・デメリット

メリット

スペースを有効活用できる

機械式駐車場の最大の魅力は、土地を立体的に使える点です。平面駐車場では同じ敷地内に10台しか停められないところを、機械式であれば30〜40台の収容が可能になることも。これは都市部では非常に大きなメリットであり、特に駅近マンションなどではこの利点が重視されます。

セキュリティ面での安心感がある

機械式駐車場では、車両が格納されると外部から直接触れることができない構造になっていることが多く、車上荒らしや盗難のリスクが大幅に減少します。無人かつ密閉された空間に車を保管できるというのは、防犯性を重視する人にとって大きな安心材料となります。

ドアパンチなどの当て逃げにあいにくい

平面式駐車場では隣の車と距離が近く、ドアの開閉時に接触する「ドアパンチ」や、当て逃げといったトラブルが起こりがちですが、機械式では1台ごとに格納されるため接触事故のリスクがほとんどありません。

屋内型が多く、車両の劣化を防げる

屋内型が多いため、風雨や直射日光から車を守ることができます。その結果、塗装の劣化やガラスの汚れが抑えられ、車の美観が長持ちします。特に大切に乗りたい愛車をお持ちの方には、大きなメリットといえるでしょう。

暑さ・寒さが軽減される

夏場にハンドルやシートが熱くなって触れない、冬場に窓ガラスが凍結しているといったことが起こりにくく、季節による温度変化のストレスを軽減できます。これは日常的に車を使用する人にとって快適さの大きなポイントになります。

契約していない人が勝手に止めることがほぼない

機械操作が必要なため、契約していない人が勝手に駐車することはほぼ不可能です。コインパーキングのように外部車両が入り込む心配がなく、居住者にとって安心です。

参考:https://www.branchera.com/primestyle/times/06.html

https://plaza.rakuten.co.jp/tomorrowclover/diary/202304200000/

https://yokohama-style.jp/knowledge-base/view/338/

デメリット

入出庫に時間がかかる

最大のデメリットといえるのが、車の出し入れに時間がかかる点です。混雑時や朝の出勤時間帯などには、数分〜10分ほど待たされることもあり、「急いでいるときにストレスがたまる」という声が多く聞かれます。

参考:https://car-moby.jp/article/entertainment/troubles-in-apartment-mechanical-parking/#google_vignette

バリアフリーではないことが多い

階段の上り下りや段差を伴う設計のものが多く、ベビーカーや車いすの利用者には不便です。エレベーターがないタイプの場合、高齢者にも負担が大きくなるケースがあります。

停電・故障時に出庫できなくなる

機械式ゆえに、電気系統のトラブルや自然災害による停電が発生した場合、車を出せなくなる恐れがあります。メーカーや管理組合がすぐに対応できる体制を整えているかどうかが、事前のチェックポイントとなります。

車両のサイズや重量の制限がある

SUVやミニバンなど、大型車は格納できないことがあります。高さ、幅、重さの制限が設けられており、将来的に車を買い替えるときに不自由を感じる可能性もあります。

維持費・管理費が高い

精密機器を使っているため、定期的なメンテナンスが必要です。管理費や修繕費が平面駐車場に比べて高くなる傾向があります。長期的にはコスト負担が気になる要素の一つです。

参考:https://plaza.rakuten.co.jp/tomorrowclover/diary/202304200000/#goog_rewarded

https://housemarriage.net/column/basic/column-2062/

https://anabuki-m.jp/information/18913/

実際に使っている人の口コミ

良かったと感じる点

「1番のメリットはセキュリティ面!安心して駐車しておける!」
「車が汚れないのはもちろん、夏は車内が暑くなりにくいし冬は凍結の心配がない!」
「機械式にもいろいろな種類がありますよね。以前使っていたのは地上1階地下1階の地下でした。上下にだけ動くだけのものだったので、慣れればそれほど苦にならなかったです。」
などといった声があります。

参考:https://pdoctor.jp/advantages-and-disadvantages-of-mechanical-parking/

https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/2119/res/1-100

使いにくいと感じる点

「車の出し入れに時間がかかるので、通勤などではなく休日など、週に数回だけ車を運転する人にはセキュリティの面でもおすすめ。定期的な点検をしていれば、災害時もそれほど心配はないと思います。」
「手ぶらならまっていられるが、買物など荷物があるときはボタン押しつづけているのはつらい。雨風両方だと、なおつらひ」などといった声があります。
満足度はライフスタイルに大きく依存します。
このような口コミからは居住者のライフスタイルが大きく影響することが読み取れます。例えば「車は休日くらいしか使わない」「夫婦二人で時間に余裕がある」といった家庭では、多少待ち時間や手間があっても大きな問題にならず、機械式のメリットが上回るとの声があります。

機械式駐車場付きマンションを選ぶ際の注意点

駐車場の待ち時間・混雑状況のチェック

最初に注目すべきなのが「入出庫にどれくらい時間がかかるか」という点です。機械式駐車場は、ボタン一つで自動的に車を収納・出庫してくれる便利な設備ですが、車の出し入れにはどうしても時間がかかります。
特に、朝の通勤・通学時間帯や、夕方の帰宅ラッシュなど、利用者が集中する時間帯は要注意です。1台あたりの出庫にかかる時間が数分であっても、複数の居住者が一度に利用すると、順番待ちが発生して10分以上待たされるケースもあります。
物件を検討する際には、できるだけ実際の使用時間帯に現地を訪れ、出し入れにかかる時間や混雑状況を自分の目で確認することが大切です。モデルルームや日中の内覧だけでは、実態はわかりません。
また、マンションに設置されている機械式駐車場が何基あるのか、1基あたり何台を担当しているのかも重要なチェックポイントです。1基で50台をまかなっている場合と、3基で分散されている場合では、出庫スピードや混雑のしやすさが大きく異なります。

車両サイズ制限を事前に確認

機械式駐車場には、車両のサイズ・重量に厳密な制限があります。平置き駐車場とは異なり、規定サイズを1cmでも超えると入庫できないというケースもあり、購入後に「自分の車が使えなかった」というトラブルが頻発しています。
最近人気のSUVやミニバンは、制限を超えることがあり、将来的に車を買い替える可能性がある人は、今後乗る予定の車も視野に入れてサイズ制限を確認しておくべきです。
また、同じマンション内でも「ハイルーフ対応」「大型車用」など、特別区画が用意されている場合もあります。必要に応じてそれらの区画が空いているか、不動産会社に確認しましょう。

メンテナンス頻度や管理状況を把握

機械式駐車場は、精密な機械設備で成り立っており、定期的な点検と整備が必要不可欠です。特に古いマンションや、中古物件の場合、メンテナンスが十分に行き届いていないと、故障や不具合が多発し、日常生活に支障をきたすこともあります。
適切な管理がされているマンションであれば、長期修繕計画書や管理規約の中に駐車場の保守項目が記載されています。購入前に資料を取り寄せて目を通し、不明点があれば販売会社や管理会社に質問しましょう。

停電・故障・災害時の対応を確認

機械式駐車場は電動制御によって稼働するため、停電時には操作ができなくなる可能性があります。また、地震や台風などの自然災害により、機械が損傷した場合にも出庫が困難になるリスクがあるため、事前に災害対応の体制を把握しておくことが大切です。
マンションによっては、非常時には手動で出庫できる仕組みがある場合や、非常用発電機が備えられているケースもあります。逆に、こうしたバックアップが整っていない物件では、いざというときに愛車を取り出せなくなることもあります。防災対策の一環として、駐車場のリスク管理についても購入前にしっかりチェックしましょう。

保険と補償内容の確認

意外と見落としがちなのが、駐車中のトラブルに対する補償体制です。機械式駐車場では、操作ミスや機械トラブルによって車両が損傷する事故が発生することがあります。こうした際に、どのような保険でどこまでカバーされるのかは、非常に重要なポイントです。
トラブル時に揉めないためにも、契約前に書面で保険内容や対応方針を明示してもらうことをおすすめします。

住民の駐車場に関する満足度を調査

内覧時に管理人や受付スタッフに話を聞いてみるのが一つです。また、マンションレビューサイトやSNSの投稿などからも、実際の利用者の意見を拾うことができます。
「朝の出庫がいつも混んでいる」「故障が多くて困っている」「騒音が気になる」など、住んでみないと分からない情報が得られる可能性があるので、できる限り複数の声に触れて判断するようにしましょう。

可能であれば利用者に聞いてみる

中古マンションを検討している場合や、竣工済の新築マンションであれば、すでに駐車場を利用している住民に聞くことも一つの方法でしょう。実際の利便性や満足度を知る最もリアルな情報源です。

維持費・管理費の費用を比較

機械式駐車場は、平置きに比べて構造が複雑である分、維持管理にかかるコストが高くなる傾向にあります。毎月の駐車場使用料に加えて、修繕積立金の一部が将来的な機械更新費用に充てられることもあります。

https://shuzen-navi.jp/column/parking-kanrihi/

参考:https://housemarriage.net/column/basic/column-2062/

まとめ・後悔しない駐車場選びのポイント

機械式駐車場は、土地の有効活用やセキュリティ面で優れている一方で、使用方法や維持費、車両制限などのデメリットも存在します。特に、日々の生活スタイルと駐車場の特性が合致しているかどうかが、満足度を大きく左右します。
マンション購入前には、可能であれば実際に機械式駐車場を利用してみることをおすすめします。出庫にかかる時間や操作の手間を体感することで、自分のライフスタイルに合うか判断しやすくなります。また、駐車場のメンテナンス状況や、将来の更新計画を含むコスト面も必ず確認しましょう。管理体制が整っていないとトラブルの元になります。不安や疑問がある場合は、不動産会社に相談し、実績のある担当者から詳しい情報を得ることも重要です。

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