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築古マンションにはこんなメリットがある!その魅力と注意点とは - 株式会社ネクスト・リアルプラン

築古マンションとは、一般的に築20年以上経過したマンションを指します。多くの人は「築古」という言葉に対して、老朽化や不便さといったネガティブなイメージを抱くことが多いかもしれません。しかし、築古マンションには新築や築浅の物件にはない多くのメリットがあります。最近では、リノベーションの普及や住宅市場の変化により、築古マンションが再評価されていることも事実です。
価格面での割安感や資産価値の安定性、リノベーションの自由度など、築古マンションには現代の住宅ニーズに応える様々な特長が存在します。今回は、築古マンションの魅力とその注意点についてご紹介します。

中古マンションに注目が集まっている

東日本不動産流通機構(REINS)によると、首都圏の中古マンション取引の成約件数は2011年に28,871件だったが、2021年には39,812件と、中古マンション取引は年率3%強のペースで拡大しています。一方で取引量の増加にともない、取引価格の上昇も続いています。直近の2022年10月の首都圏の中古マンションの坪当りの平均成約単価は、前年比14.7%増の229.4万円。10年前の2012年10月の125.6万円と比べて約1.8倍となり、年率6%強のペースで上昇しています。
そこで、昨今、住宅市場では中古マンションが非常に注目を集めています。新築物件の価格が上昇する中、予算内で理想的な物件を見つけることが難しくなっているため、多くの人が中古マンションを選択肢に入れ始めています。中古マンションの市場が活況を呈している背景には、単に価格面での理由だけでなく、住宅のライフスタイルの多様化や、持続可能な社会への意識の高まりも関係しています。中古マンションを購入し、自分のライフスタイルに合わせたリノベーションを行うことで、個性的で快適な住環境を手に入れることができる点が魅力です。

参考:https://frontier-eyes.online/second-hand%E2%80%90condominium/

築古マンションのメリットとは

築古マンションのメリットを5つご紹介します。

割安感がある

築古マンションの最大の魅力の一つは、その価格の割安感です。同じエリア内であっても、新築や築浅の物件と比較すると、築古物件は格段に価格が抑えられていることが多いです。新築物件の場合、購入時の価格には開発コストや土地の評価額が大きく反映されていますが、築古物件ではこれらのコストが減少し、より手頃な価格で購入することができます。
築古マンションを選ぶことで、予算内で広いスペースや良好な立地条件を手に入れることができる可能性が高まります。また、購入後にリノベーションを施すことで、自分の好みやライフスタイルに合わせた住まいを作り上げることができるため、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
さらに、築古マンションは、購入後の維持費や修繕費が安く済むこともあります。新築物件では、初期の修繕費用が高くなることが多く、将来的な負担が増える可能性がありますが、築古物件では既に多くの修繕が行われているため、当初の修繕費用が比較的低く抑えられることがあります。このように、築古マンションは価格面での割安感が大きな魅力となっており、多くの購入者に選ばれている理由の一つです。

資産価値が落ちにくい

築古マンションは、資産価値が安定しているという点でも注目されています。鉄筋コンクリート造のマンションの耐用年数は47年とされていますが、木造住宅に比べるとその耐用年数は長く、築年数が経過しても価値が大きく下がることはありません。実際、東日本不動産流通機構による「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2019年)」によると、中古マンションの平米単価は築20年を超えると比較的安定することが示されています。
この安定性は、中古マンションが築古物件として市場に出る際に大きなメリットとなります。新築物件の場合、購入直後から価格が下がることが一般的ですが、築古マンションではそのリスクが比較的低いのです。特に、立地条件が良い物件や、交通の便が良い場所にある物件では、築年数が経過しても資産価値が大きく下がることは少なく、将来的な資産としての安定性を期待することができます。

https://hags-ec.com/column/210609-apartment-age/

多くの物件があり選択肢が豊富

築古マンションのもう一つの大きなメリットは、物件数が多く、選択肢が豊富であることです。特に都心部や人気のエリアでは、新築物件の供給が限られているため、築古マンションの選択肢が広がります。これにより、自分の希望する条件に合った物件を見つけることが容易になります。
築古マンションの物件数が多いことで、購入者は立地、間取り、価格、築年数など、自分のニーズに合った物件を探すことができます。また、多くの物件から選べるため、交渉の余地が生まれ、より有利な条件で購入できる可能性も高まります。
さらに、築古マンションの選択肢が豊富であることは、購入後の生活スタイルにも影響を与えます。例えば、同じエリア内で複数の物件を比較検討することで、より快適な生活環境を選ぶことができるでしょう。また、物件の選択肢が広がることで、将来的に資産価値が上がる可能性のあるエリアを選ぶことができるため、築古マンションの購入は非常に戦略的な選択となります。

人気のエリアでも物件が見つかりやすい

築古マンションは、人気のエリアでも物件を見つけやすいという点で大きなメリットがあります。新築物件の場合、人気のエリアでは価格が高騰し、手が届かないことが多いですが、築古マンションであれば、同じエリア内でも手頃な価格で購入できることがあります。これは、築古マンションが市場に出回る物件数が多いため、競争が激化しにくいという背景があります。
人気エリアでの物件探しでは、立地条件や周辺環境が重要な要素となりますが、築古マンションであれば、理想的なエリアに住むことができる可能性が高まります。例えば、都心部や交通の便が良いエリアであっても、築古物件ならば手が届く範囲で購入できることが多いため、住環境の選択肢が広がります。また、人気エリアで築古マンションを購入することで、将来的にエリアの価値がさらに上がる可能高い人気を誇るエリアでは、物件の需要が供給を上回り、新築物件の購入が難しくなることが一般的です。その一方で、築古マンションであれば、同じエリア内でより手頃な価格で購入することができ、予算内で理想的な住まいを見つけやすくなります。

リノベーションに向いている

築古マンションのもう一つの大きな魅力は、リノベーションに適しているという点です。築古マンションは、既に古くなった内装や設備を一新し、現代のライフスタイルに合った住まいに作り変えるためのキャンバスとして非常に優れています。リノベーションを行うことで、自分の好みや生活スタイルに合わせた空間を作り上げることができます。
リノベーションの自由度は、築浅や新築物件にはない築古マンションならではの魅力です。例えば、間取りを大胆に変更したり、最新の設備を導入することで、快適で機能的な住空間を作ることが可能です。また、築古マンションの多くは、リノベーション前提で購入されることが多いため、購入時に内装や設備の状態が多少劣っていても問題ありません。むしろ、自分の手で新しい空間を作り上げる楽しみが増えると言えるでしょう。
さらに、築古マンションはその価格の割安感から、リノベーションにかかるコストを考慮しても、トータルで新築物件よりも安く済むことが多いです。リノベーションによって付加価値をプラスすることで、物件の資産価値を高めることも可能です。このように、築古マンションはリノベーションに向いており、自分だけのオリジナルの住まいを作りたい方にとって非常に魅力的な選択肢となります。

注意点

築古マンションには多くの魅力がありますが、一方で注意すべき点もいくつか存在します。これらの点を理解し、適切に対処することで、安心して築古マンションを選ぶことができます。

地震に弱い物件がある

築古マンションを選ぶ際にまず注意したいのが、耐震性です。特に、1981年以前に建てられた「旧耐震基準」の物件は、現行の耐震基準に比べて地震に対する耐久性が劣る可能性があります。旧耐震基準では、建物が倒壊しないことを目的に設計されていましたが、1981年以降の「新耐震基準」では、震度7クラスの地震に耐えることが求められています。
このため、旧耐震基準で建てられた築古マンションを選ぶ場合、その物件が耐震補強工事を受けているか、あるいは耐震診断を実施しているかを確認することが重要です。特に、地震のリスクが高い地域では、耐震性の低い物件に住むことは安全性に直接関わる問題となるため、慎重な検討が必要です。

管理費・修繕積立金が高い傾向がある

築古マンションでは、管理費や修繕積立金が高くなる傾向があります。これは、建物の老朽化に伴って定期的なメンテナンスや修繕が必要になるためです。築年数が経過するほど、配管や設備の交換、外壁の補修、エレベーターの更新など、さまざまな部分で修繕が必要となり、その費用が管理費や修繕積立金として積み立てられます。
新築物件に比べて、築古マンションではこれらの費用が高額になることがあるため、購入前に現在の管理費や修繕積立金の金額を確認し、将来的な負担を見積もることが重要です。また、今後予定されている大規模修繕の計画や、その費用の負担割合についても確認しておくことが必要です。これにより、予想外の出費に対する準備ができ、安心して生活を続けることができます。

設備が古く快適性に劣る

築古マンションの設備は、新築物件と比べて古く、快適性に劣ることが多いです。特に、水回りや電気設備など、日常的に使用する部分が老朽化していると、生活に支障をきたす可能性があります。また、築年数が経過しているマンションでは、断熱性や防音性が現代の基準に達していないことがあり、住環境の快適性に影響を与えることも少なくありません。水回りの設備については、築古マンションでは古い配管が使用されていることが多く、これが劣化することで水漏れや詰まりなどのトラブルが発生するリスクがあります。リノベーションを行う際にはこれらの設備の更新が必要となることがあります。
築古マンションを選ぶ際には、これらの設備の状態を事前に確認し、リノベーションの必要性やその費用を見積もることが重要です。快適な生活を送るためには、設備の更新や改善が必要となる場合が多いので、その準備ができているかどうかも購入前にしっかりと考えておくべきです。

配管など見えない部分が劣化していることがある

築古マンションでは、見えない部分、特に配管の劣化が大きな問題となることがあります。配管は建物の重要なインフラの一部であり、水道、ガス、排水などのライフラインを支えるものです。しかし、築年数が経過したマンションでは、配管が老朽化している場合が多く、腐食や詰まりなどの問題が発生しやすくなります。これらの問題は、表面的には見えないため、発見が遅れがちです。

https://www.lotus-asset-and-property.com/faq/construction/81550

近い将来建て替えになる可能性がある

築古マンションを購入する際には、その物件が近い将来建て替えの対象となる可能性があることも考慮する必要があります。建物の老朽化が進むと、修繕では対応できない構造的な問題が発生することがあり、その場合、建て替えが検討されることになります。特に、築40年を超えるような物件では、耐震性や耐久性に問題が生じることが多く、安全を確保するために建て替えが選択肢に上がることがあります。

https://www.lotus-asset-and-property.com/faq/construction/81550

住宅ローン減税が受けられない可能性がある

築古マンションを購入する際、住宅ローン減税が受けられない可能性があることにも注意が必要です。住宅ローン減税は、住宅を購入した際に一定の条件を満たすことで所得税の一部が控除される制度です。しかし、築古マンションの場合、建物の耐震基準や築年数によっては、この減税制度の対象外となることがあります。
築古マンションを購入する際には事前にしっかりと確認しておくことが重要です。必要に応じて、専門家に相談し、自分のケースで減税が受けられるかどうかを確認することが望ましいです。もし、住宅ローン減税が受けられない場合でも、他の税制優遇措置や補助金が利用できることがあるため、幅広く情報を収集し、最適な選択をすることが大切です。

https://hags-ec.com/column/210609-apartment-age/

まとめ

築古マンションには、新築や築浅物件にはない多くのメリットが存在します。割安感があり、資産価値が安定していること、選択肢が豊富であること、そしてリノベーションによって自分好みの住まいを作ることができる点は、築古マンションならではの魅力です。特に、人気エリアで物件を探している方にとっては、築古マンションはコストを抑えつつ、理想的な住環境を手に入れるための強力な選択肢となります。
一方で、築古マンションを選ぶ際には、耐震性や設備の老朽化、管理費や修繕積立金の高さ、そして建て替えのリスクや住宅ローン減税の適用可否といった注意点を理解しておくことが重要です。これらの問題に対処するためには、物件選びの段階でしっかりと調査を行い、将来のリスクに備えることが求められます。
築古マンションの購入を検討している方は、メリットとデメリットの両方をバランスよく考慮し、自分のライフスタイルや将来の計画に合った選択をすることが大切です。

参考

https://willows.co.jp/vlog/%E3%80%90%E4%B8%AD%E5%8F%A4%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%91%E3%83%97%E3%83%AD%E3%81%AF%E7%AF%89%E2%97%8B%E2%97%8B%E5%B9%B4%E3%82%92%E8%B2%B7%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%90/

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