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マンションを買うか戸建てを買うかは永遠の課題? - 株式会社ネクスト・リアルプラン

近年、住宅を購入する際に最もよく議論されるトピックの一つが、「マンションを買うか戸建てを買うか」という問題です。この永遠の課題には、様々な要素が絡み合い、個々の優先順位やライフスタイルによって異なる結論が導かれることもあります。
一方で、両方の選択肢にはそれぞれメリットとデメリットが存在し、慎重な検討が求められます。今回は、マンションと戸建ての比較を通じて、住宅選びにおける重要な要素や考慮すべきポイントについて探っていきます。情報を得ることで自身のニーズに合った最適な選択をする手助けになることでしょう。

いちばん大切なこと

マンションを買うか戸建てを買うかを決める際、一番大切なことはご自身がどちらに住みたいのか、自分のライフスタイルや優先順位に合致するかを考えることです。
マンションを買うか戸建てを買うかの選択は、個人の好みやライフスタイルによって異なります。自身のニーズや将来の計画、予算、地域環境などを総合的に考慮し、慎重に判断することが重要です。

以前はマンションの方が安いといわれたが

最近の不動産市場で新築マンションの価格が新築戸建てに比べて高い傾向が見られます。
東京都心部や人気エリアでは、土地の希少性や需要の高さから土地価格が高騰しています。
この傾向は、以下の理由が関係しているでしょう。
はじめに、新築戸建ては一戸建ての土地を必要とするため、土地の購入費用が大きなウェイトを占めます。一方、新築マンションは共有の土地を活用するため、土地価格の影響が比較的少なくなります。
また、マンションは一つの建物に多くの住戸が集約されるため、建築コストを効率的に分散させることができます。一方、戸建ては一戸建てごとに建物を建てるため、建築費用が戸建てのほうが相対的に高くなる傾向があります。
さらに、新築マンションには共用施設や設備が付属していることが多く、住民が利用できるプールやジム、コミュニティスペースなどの提供が魅力となっています。これらの共用施設やサービスは、管理組合によって維持管理されるため、管理費や共益費が必要となり、価格に反映される要素となります。
例えば、以下の図をご覧ください。

中古住宅で比較した場合、練馬区では中古一戸建てに比べて中古マンションの物件数が多いです。さらに、「2000万~3000万円未満」の場合は約1.8倍、「3000万~5000万円未満」になると約3.1倍、中古マンションの方が中古一戸建てより物件数が多くなります(下グラフ参照・練馬区の例)。
しかし、町田市の例のように、一戸建ての物件数が多いエリアでは、一戸建ての方が安い物件が多いこともあるのです(下グラフ参照・町田市の例)。町田市の場合は、どの価格帯でも中古一戸建ての方が多いです。特に3000万円未満のお手ごろ価格の物件が、中古マンションの約2倍そろっています。

参考:SUUMO

ランニングコストでは

管理費・リフォーム費用

ランニングコストの管理費・リフォーム費用は結論としてはマンションよりも戸建てが安く抑えられる可能性が高いと言えます。
はじめに、管理費についてご説明します。マンションでは、共用施設の維持管理や共用部分の清掃・修繕、セキュリティ対策などのために管理組合による管理費が必要となります。また、マンションの管理費に相当する部分は外壁塗装・屋根塗装・シロアリ防除の費用に相当します。
管理費は住戸の所有者が負担するため、マンションの住戸数や共用施設の規模に応じて分配されます。つまり、管理費をマンションは強制的に徴収されるのです。月間2万円と仮定すると50年で1200万円が徴収されます。一方、戸建てではこれらの共用部分が存在しないため、管理費は発生しません。自分のペースで実施すれば良いのです。
次に、リフォーム費用についてご説明します。マンションでは、共有の外装や共用施設のリフォームが必要になる場合があります。これには費用がかかるだけでなく、住民の合意や管理組合の手続きが必要となる場合もあります。一方、戸建ては自己所有のため、自由にリフォームや改装を行うことができます。リフォーム費用は個別の判断によって発生するため、戸建ての方が柔軟性があり、コストを抑えることができます。
参考までに、100㎡の場合の修繕時期の目安と相場をご紹介します。外壁塗装と屋根塗装は、修繕が必要になる築年数の目安は20年で修繕費用は100万円ほどでしょう。フローリング張り替えは、修繕が必要になる築年数の目安は20年で修繕費用は5~20万円(8畳)ほどでしょう。シロアリ防除は、修繕が必要になる築年数の目安は15年で修繕費用は20万円ほどでしょう。給水管は、修繕が必要になる築年数の目安は20年で修繕費用は50万円ほどでしょう。水回り(バス、キッチン、トイレ)修繕または、交換が必要になる築年数の目安は10年~15年で修繕費用は100〜150万円ほどでしょう。

固定資産税・都市計画税

固定資産税・都市計画税は、結論としてはマンションよりも戸建てが安く抑えられる可能性が高いと言えます。
固定資産税、都市計画税は土地の占める割合が高い戸建てのほうがその恩恵を受けやすい傾向にあります。
理由として、固定資産税の軽減措置において、建物よりも土地のほうが高い軽減率が設定されていることがあげられます。一方、マンションでは、複数の住戸が同じ敷地を共有しているため、土地面積が分散されることで単位面積あたりの税金負担が増えることがあります。また、マンションには共用施設(エントランス、エレベーター、共用廊下など)が存在し、これらも固定資産税や都市計画税の対象になります。
一方、戸建てでは個別に建てられた住宅であり、共用施設が存在しないため、その分の課税対象がない場合があります。
さらに、建物の耐用年数は戸建てよりもマンションのほうが長く設定されており、マンションの方が建物の価値が減りにくく、固定資産税が高くなります。

駐車場代・駐輪場代

マンションにおいては、駐車場や駐輪場が共有スペースとして提供される場合が一般的です。このような共有スペースを利用する場合、入居者や所有者は駐車場代や駐輪場代を支払う必要があります。駐車場代や駐輪場代は、地域や施設の立地条件、需要と供給のバランスなどによって異なります。一般的に都心部や人口密集地域では駐車場代や駐輪場代が高く設定されることが多いです。
一方、戸建てにおいては、敷地内に駐車場や駐輪場を自由に設置することができます。戸建て住宅の所有者は、自身の土地内に駐車場や駐輪場を建設・利用することができるため、基本的に駐車場代や駐輪場代はかかりません。

住心地について

戸建ての良いところ

● 家に入るまでのアクセスが良いです。
駐車場や敷地の入り口から玄関までが近く、住宅までのアクセスは完全にプライベートな空間であり、他の住戸との共有部分を通る必要がありません。マンションのように共用廊下やエレベーターを利用する必要がないため、自分の家に到着するまでのアクセスが迅速かつスムーズです。荷物の積み下ろしや買い物の荷物の運搬などが容易といえるでしょう。

● 日当たりと通風が良いです。
周囲に建物が密集していないため、自然光が十分に取り込めます。建物の配置や窓の設置を工夫することで、各部屋に日差しがよく当たるように調整することができます。明るく開放的な室内環境は、住民の心地よさや生活の質を向上させる効果があります。また、快適な風通しは、室内の空気の循環を促し、湿度や臭いの管理にも役立ちます。

● 近隣住民の生活音を気にしないで済むことです。
独立した建物であり、隣接する住戸がないため、隣人からの生活音や騒音がほとんど入り込みません。壁や床の遮音性が高く、周囲の音を遮断する効果があります。これにより、自分の家で静寂な環境を楽しむことができ、プライバシーを保護しながらくつろぐことができます。

● 子供が家の中を走り回ったりしても大丈夫です。
マンションのような共有の壁や床を持たず、独立した構造をしています。このため、隣人からの生活音や振動が伝わりにくくなっています。また、内部の間取りや設計においても、部屋同士の距離を適切に配置することで、隣人の生活音を最小限に抑えるように工夫されています。

● ペットを飼えます。
マンションではペット禁止などの場所もありますが、そのような決まりはないのでペットを飼うことが可能です。

● デッドスペースができにくいです。(柱がアウトフレームになっていないお部屋は、デッドスペースができます。)
自分の好みや生活スタイルに合わせて間取りを自由に設計することができます。このため、無駄なスペースができにくくなります。各部屋の配置やサイズ、収納スペースの配置などを効果的に計画することで、使い勝手の良い間取りを実現することができます。

● 建物は全て自分のものなので好きなようにリフォームできることです。
将来的な拡張や改築の余地があります。家族構成の変化やライフスタイルの変化に合わせて、新たな部屋やスペースを追加することができます。これにより、家全体を最大限に活用可能です。

マンションの良いところ

● 防犯に優れることです。
入口や共有スペースには監視カメラやエントリーシステムが設置されており、不正な侵入や犯罪行為のリスクを抑えるための対策がなされています。また、オートロック機能やセキュリティガードの配置なども一般的です。

● ゴミ置き場の清掃当番がないことです。
一般的に共用のゴミ置き場が設置されています。この置き場は管理会社や管理組合が定期的に清掃を行い、適切なゴミ処理が行われるように管理されています。住民は自分のゴミを指定された場所に捨てるだけでよく、特別な清掃当番やゴミ出しの手間がかかりません。

● ワンフロアなので移動が楽なことです。(戸建てでも平屋なら同じです。)

● 近所付き合いを必要としないことです。
住民同士の交流や付き合いを強制することはありません。個々の住戸は独立しており、自分のライフスタイルに合わせて生活することができます。近所の住民との交流を望む場合は自発的に行い、それ以外の時間や場面では自由な時間を過ごすことができます。

● 上層階であれば眺望が良いことです。
バルコニーなどからの景色をみることもあるでしょう。都市の摩天楼や夜景、山々や海岸線など、眺望の良さによって異なる魅力的な風景を眺めることができます。特に日の出や日没時には、よい風景を一望することができるでしょう。

資産価値で有利なのは

マンションと戸建てでは、将来的な資産価値の減り方に違いがあります。マンションは1戸あたりの土地の割合が少ないため、建物が古くなるとともに資産価値が下がります。
一方、戸建ては建物の資産価値がマンションより早く減っていきますが、土地の価値はゼロにはなりません。仮に築22年(木造住宅の耐用年数)で建物の価値がゼロになっても、それ以降に地価が大きく変動しなければ資産価値はほぼ一定です。
下の図をご覧ください。これは、マンションと一戸建ての資産価値のイメージです。横軸は築年数、縦軸は資産価値を表しています。新築を100とした場合、以下のように資産価値は下落していきます。なお、比較しやすいように20年後の建物価値はマンションは4割減、戸建ては8割減にしています。
このことからわかるように、売却を考える場合、築浅のうちはマンションが有利で、年数が経つと戸建てが有利となります。

まとめ

今回は、マンションと戸建ての比較を通じて、住宅選びにおける重要な要素や考慮すべきポイントについてご紹介しました。
マンションを買うか戸建てを買うかを決める際、一番大切なことはご自身がどちらに住みたいのか、自分のライフスタイルや優先順位に合致するかを考えることです。様々な情報をもとに自分自身で検討することが重要だということが理解できたのではないでしょうか。
是非、参考にしていただければ幸いです。

参考

https://o-uccino.com/front/articles/49992
https://www.daikyo-anabuki.co.jp/sumai/detail/529/

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