空き家など、誰も住んでいない家で問題になるのは、管理しないことによる建物の老朽化、屋根や壁が剥がれる危険性、空き巣や不法投棄など犯罪の温床など様々です。
しかしそれだけではなく、長期間に渡り人が住まないことにより、家の中にイヤな匂いが充満するといった問題が生じます。
定期的に通風が必要
建物は長期間使用しなければ老朽化を一気に進めてしまいますので、将来住む予定があるのなら定期的に窓を明けて空気を入れ換え、さらに日光を取り入れて清掃する必要があります。
締めきったままの状態で放置していれば、湿気でカビが発生してしまう可能性もありますし、封水切れによる悪臭が発生するなど家の中はイヤな匂いで充満します。
匂いの原因は封水切れ?
汚水管や汚水桝の構造上は、トラップという常時水を溜めている部分があります。
水で蓋をすることにより、室内に臭気が入りにくくしているのです。
この排水トラップに溜めておく封水は、トイレや台所、風呂場、洗面所、洗濯機の排水口など、ありとあらゆる場所で下水道と直接つながらない蓋の役目をしています。
この封水は、長期間空き家状態になることで水周りが使用されず、蒸発してしまい封水切れを起こします。
封水切れは下水道と部屋を直結させる!
そうなると部屋と下水道が直結し、下水道の臭いだけでなく、カビや菌、小バエ、ゴキブリ、クモといった害虫を発生させることにもなってしまいます。
気温の高い時期になると、2週間水周りを使用しないだけで封水切れ状態になることもあるので、定期的な管理はとても重要です。
悪臭が部屋に充満すると住めない、売れない
長期間、汚水管からの悪臭を放置したままにしていると、室内に悪臭が充満して換気しても匂いが取れないという状態になってしまいます。
仮に空き家を売却することを検討している場合、匂いが気になって買い手が見つかりにくくなるという事も考えられますし、自分が住む場合でも住めなくなってしまいます。
汚れも悪臭の原因!定期的な臭気対策を!
また、キッチンにこびりついた油汚れやタバコの臭いなども悪臭の原因です。
しっかりと空き家の換気を行って部屋の汚れを取ること。
さらに通水し、排水トラップの水を絶やさない様にすることを守ることで、段々と匂いが気にならなくなってくるはずです。
匂いがひどいという場合には、芳香剤や除臭スプレーなどで匂いを除去することを試してみると良いでしょう。
空き家を管理する期間は、定期的に訪問して臭気対策を行うことを忘れないことが大切です。