実家を相続したものの、誰も住まない空き家のままでは管理が大変です。
そこで売ることを考えているけれど、買い手が見つからず、なかなか売れないという場合には、不動産会社に買取してもらうという方法も検討の1つです。
不動産会社に買取ってもらう場合
通常、空き家など不動産を売りに出す場合には、買い手との間に不動産会社が仲介という立場で入り、売却を成立させていきます。
しかし買い手が見つからないのなら、直接不動産会社が買主となって買取を行ってもらうことも可能です。
ただし、不動産会社が買取る場合には、相場よりも金額が半値以下になるなど、安く売らなければならなくなることを理解しておきましょう。
見積額は鵜呑みにしないほうが良い?
しかし相続した時の相続税の支払い期限が迫っている場合や、諸事情により早く空き家を現金化したい場合などは、不動産会社に買取ってもらうことを検討してみましょう。
空き家を買取してもらう場合、どうしても買取価格が低くなってしまいます。
土地や建物のマイナス部分を見つけては、値下げを要求される可能性も出てきます。
しかし実際には、リフォームして転売できる建物だからこそ買取るわけなので、伝えられたままの金額で取引を進めると、
する可能性も十分あるので注意しましょう。
決算が近いと価格が上がることもある?
空き家の査定額が不動産会社から提示され、後は売却までの打ち合わせを行い、売買契約後に不動産会社へ空き家を引渡します。
なお、不動産会社の決算が近い場合や、他に買取物件がない場合などは、買取価格が上がるケースもあるので一概に下がるとも言い切れません。
まずは査定を依頼し、見積もり額に納得できない場合は断っても問題ないので確認してみても良いでしょう。
物件を手放すまでは適切な管理を
空き家は数か月放置しているだけでも、想像以上に状態が悪くなっていきます。
特に夏場は雑草などが伸びやすく、梅雨時期などは除草剤を早めに撒いて対応しておく必要もあるでしょう。
適切な管理を行っておけば買取価格が上がる可能性は少なからずあるので、手放すまでは管理をしっかり行うことも大切です。
地域によっては早めの決断が必要
暖かい季節がやってきましたが、冬場などの積雪地では越冬や台風、豪雨などの問題もあるので、空き家として放置してしまうよりは、早めに売る決断をしたほうが良いでしょう。
豪雪地帯だと冬場は大変な勢いで雪が積もっていき、屋根の雪おろしなどとても大変です。
雪の重さで家の柱が歪むこともあるので、物件管理は想像以上に負担が掛かります。
空き家を売却するまでには管理を行う必要がありますので、その点も踏まえて決めると良いでしょう。