
平成25年4月、蕨市で老朽化した空き家が安全に管理され、倒壊などで近隣住民に被害が及ぶことを未然に防ぐために「蕨市老朽空き家等の安全管理に関する条例」が施工されました。
良好な生活環境を保全し、安心できる安全なまちづくりを推進するための条例です。そのため空き家を保有している方は、使わないまま放置するのではなく適切な管理を行うことが義務化されたといえるでしょう。
もし使わない状態で所有し続けるのなら、空き家活用なども検討したいところですが、蕨市では無料の耐震診断や改修補助などの制度を設けていますので、空き家活用にむけて利用するとよいでしょう。
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既存木造住宅を無料で簡易耐震診断できる制度
蕨市では、住宅の耐震性を確認したいという方が利用できる簡易耐震診断があります。
無料で利用できますが診断結果は1週間程度で郵送により届くことになります。直接説明してほしいという場合には、再度市役所の窓口に出向かなければなりません。
無料の簡易耐震診断の対象となる建築物は次の項目にすべて該当する住宅です。
- ◆昭和56年以前に着工された蕨市内のプレハブを除く木造住宅
- ◆地階を除く2階建て以下の建物
- ◆延床面積500㎡以下の建物
申し込むことが可能なのは、住宅の所有者またはその家族です。受け付けは市役所2階の建築課建築開発指導係窓口で行っています。
既存の木造建築物に対する耐震改修補助制度
蕨市では木造住宅が地震災害で倒壊してしまうことを防ぐため、木造住宅の所有者に建築物の耐震改修費用の一部を補助する制度を設けています。
補助対象になる耐震改修とは、建築士の耐震診断による安全性の総合評価が1.0未満の建築物を、総合評価1.0以上になるための耐震改修の設計を建築士が行ったものです。
さらに対象になる建築物は次のすべてに該当する住宅です。
- ◆建築確認を取得し昭和56年5月31日以前に着工された蕨市内の木造住宅
- ◆地階を除く2階建て以下の建物
- ◆建築士の耐震診断で安全性の総合評価が1.0未満となり、倒壊する危険性があると判断されている場合
- ◆建築基準法などに適合している建物
補助として支給されるのは、耐震改修工事にかかった費用に100分の23(千円未満は切り捨て)を掛けた金額です。ただし30万円が限度となります。
こちらも建築物の所有者が補助の対象ですので、工事完了したら期日までに実績報告書を提出することを忘れないようにしましょう。