ケース５．　埼玉県川口市在住のOさん
～経営する会社を、信頼していた管理職へ代表者を継承。その後この代表者が行った銀行借り入れに対する担保提供（物上保証）により自宅や賃貸マンション数棟、貸倉庫等を競売にかけられたケース～

地元の資産家で親族所有の不動産を多く所有していたOさん。賃貸マンションや大規模な倉庫などを賃貸して毎月の賃料収入も多く得ておりましたが、経営する法人が銀行から運転資金や店舗出店資金などを調達する際に、自宅を含めた不動産を担保提供しておりました。

大型のレストランの出店等を行っておりましたので、借入額もかなり多くありました。
借り入れに対する売り上げ、利益などがままならず、銀行より差し押さえを受けた時点で相談がありました。

複数の金融機関より借り入れをしている関係で、それぞれの不動産に設定されている抵当権の順位が複雑になっておりました。

そのため各債権者との調整が非常に難航しましたが、銀行への交渉の結果、債務額も大きく減らすことが出来た上、銀行の債権放棄も取り付ける事が出来ました。

結果自己破産などすることなく、現在は会社に勤めながら平穏な生活を送っておられます。

債務者として、銀行に対して誠実に対応をしたことや早めに対処したことで破産を免れたケースです。