2019/10/28

近所に空き地があるので購入したいという場合や、草木が生い茂っていて庭にまではみ出しており伐採するようにお願いしたいという場合など、土地の所有者に連絡を取りたい場面は色々あるでしょう。
しかし特に誰が管理しているのか看板や表示もなく、所有者がわからないので連絡の取りようがないという場合、調べる方法はあるのでしょうか。
空き地を見ただけでは所有者は確認できない…
土地の上に家が建っているのでなければ、表札もないので誰か所有者なのか空き地を見ただけでは確認できません。
空き地の購入を希望する場合や借りたいという場合、何か事情があって土地の所有者と連絡を取りたいという場合、法務局で誰が所有している空き地なのか調査してみましょう。
法務局で登記事項要約書を閲覧する
空き地の所有者を知る方法でもっとも確実なのは、その土地を管轄する法務局で「登記事項要約書」を閲覧することです。
登記事項要約書からは、今誰がその土地の所有者なのか、その方の住所や氏名、さらに土地に設定された抵当権の有無などが確認できます。
登記事項要約書を閲覧する場合には、通常の住所とは異なる場合のある正確な土地の「地番」が必要です。地番は法務局に備えつけられている台帳、またはブルーマップで確認できますので、必ず正しい地番を申請書に記入するようにしてください。
登記事項証明書を請求する
登記事項要約書で土地の現在の所有者の確認は可能ですが、過去の所有者やこれまでの抵当権などの権利義務まで確認したいという場合には、登記事項証明書を請求しましょう。例えば過去に差押えなどがあった土地であるといった情報も確認できます。
登記事項要約書は管轄の法務局で閲覧する形となりますが、登記事項証明書であれば日本全国どこの法務局からも取得できますし、自宅のインターネットを使って請求することもできます。
請求した登記事項証明書は、自宅などに郵送してもらうこともできますし、法務局の窓口に受け取りに行くことも可能です。
この場合も正確な地番を確認した上で申請手続きが必要になりますので、その点は注意してください。
確認できるのは請求した筆分の土地情報のみ
なお、登記事項要約書も登記事項証明書も、1筆の土地に対する情報のみが記載されることになるので、空き地が複数の筆で構成されている場合にはその数分、要約書または証明書を申請し誰が所有者か確認することになります。