2018/06/13
日本の人口は減少傾向にあると言われている中で、2019年には世帯数がピークを迎えることが予測されるなど、反対に世帯数は増加傾向にあります。特に高齢者の一人暮らしが目立つようになり、独居高齢者の孤独死なども社会問題として取り上げられるようになりました。
現在は核家族化で、親元を離れ新しく世帯を設ければ住居を構えることが当たり前になっていますので、実家で一人暮らしをしている親のことが心配という人も少なくないでしょう。
さらに一人暮らしをしている親が、施設に入所、または病院に入院した場合、それまで親が住んでいた家は空き家となってしまいます。
もし一人暮らしの親が住んでいた実家が空き家になったら?
もし親が住んでいた実家が空き家となったらどうしますか?遠方に住んでいる場合など、管理を行う事ができず放置しているという事はないでしょうか。
放置していれば実家はどんどん老朽化していき、周辺住民にも大きな迷惑になる可能性がありますので、もし親が一人暮らしをしていて施設や病院に入院するなど、生活拠点を変える可能性があるのなら、その先のことまで考えておくことが大切です。
空き家が周辺住民に及ぼす危険とは?
空き家として実家が放置された状態になれば、だんだんと建物や庭などが荒れてゴミなど不法投棄される心配が出てきます。悪臭や火災などのリスクが高まりますし、また、伸びた雑草や木の枝が隣家の庭まで届いて邪魔になることも考えられるでしょう。
老朽化が深刻な状態まで進むと、壁や屋根が剥がれ落ちて通行人にケガを負わせるといったことも心配されるなど、空き家は様々な問題を引き起こす周辺住民の不安の種でしかありません。
万一、他人や他人のものに損害を及ぼした場合には、損害賠償責任を負う可能性もありますので、適切な管理を行うことを検討することが大切です。
空き家を放置する人の心理とは?
空き家を放置してしまう人の心理は様々で、自分の実家をどのように扱おうが他人には関係ないと考える人もいれば、売りたくても売れないし借り手も見つからないのだから仕方がないと考える人もいるようです。
それなら解体して更地にすれば良いと思うかもしれませんが、家の建っていない土地の固定資産税は、家が建っている土地よりも高くなってしまいますので、税負担を懸念して解体に踏み切れないという人もいます。
放置し続ければいずれは強制的に撤去されることに・・・
しかし放置し続けて、行政から管理するように指導を受け、それでも放置し続けて適切な管理がなされない場合には、空き家のまま放置することを問題視して強制撤去される場合もあります。
もちろん、家の解体にかかった費用は請求されることになり、税金と同様の扱いなので自己破産などをしても支払いは免除されません。
早急に空き家をどのように管理していくのか、考えて行くことが求められると言えるでしょう。
管轄する自治体に相談してみることも必要
なお、空き家管理で悩む人の負担も軽減できるように、自治体によっては解体費用の助成や固定資産税の軽減措置などの対策を講じている事もあります。まずは空き家のある自治体などに相談して、良い方法はないか相談してみることも必要です。