2018/07/20
せっかく家を購入したのに、急な転勤が決まってもう戻ることはないことが予測される場合や、相続で家を取得したけれど住む予定がない場合など、不動産を売却したいと考えるケースはいろいろです。
しかし、実際に不動産を売却しようとしても、希望している価格で売れないことは、例え都心の一等地であっても多々みられます。
物件の良い悪いに関係なく、不動産の売却はどうして購入するよりも難しいのか、その理由について確認していきましょう。
適正な価格はいくら?
例えばネットオークションやフリマアプリなど、気軽に自分の持ち物を希望の価格で販売できるツールは増えています。
不動産を売却するときにも、自分の希望する価格を業者に伝え、購入する人があらわれるのを待つことになりますので、手法としては同じです。
ただし、持ち家にはそれぞれ特徴があるため、基本的に同じ状態のものは存在しません。
そのため、目安とする定価が存在せず、売却価格として提示されている金額が適正な価格か判断しづらいといえるでしょう。
ローンが残っている場合は価格設定に注意!
また、不動産を売るときには、物件の条件が良好なほどニーズが高まります。駅からの距離、広さや間取り、内装、価格など、ターゲット層に応じて発生するいろいろな問題をクリアしなければなりません。
さらに不動産を売却するときには時間の制約も問題になります。早く現金化したい場合には焦ってしまい、価格を下げてでも売りたいと思うかもしれません。
しかし、すでにローンが完済できているならよいですが、まだ残債がある場合には完済できる金額で売ることが大切です。売却のときにはローンが残ったままでは売ることはできませんので、最低でもローンを完済できる価格で設定することが求められます。
本当にそのマンションは高条件?
一戸建て住宅とマンション、どちらの売却が難しいかを考えた場合、一般的にはマンションのほうがより売却は難しいといわれているようです。
なぜなら売主が自分の物件を過大評価してしまいがちであることが挙げられます。最上階で景色がよいから当然多くの人に好まれる物件だろうと思っていても、2階や3階のほうが階段でも移動できて便利と考える人もいます。
マンションは相場よりも高い価格で売れることはそれほどなく、購入時の1/3くらいになる可能性もあると理解しておくことが必要です。