2019/02/15
庭の草刈りなど手間がかかるので、ついそのままにしてしまっている方もいるかもしれません。ただ、自宅の庭は嫌でも普段目にすることになるため、もういい加減、雑草を除去しなければ…と重い腰を上げて草刈りを始めるという方もいるでしょう。
しかし、空き地を所有している場合はどうでしょうか。自宅から離れた場所に空き地がある場合、毎日目にするわけでないので気が付いた時には雑草が生い茂った状態となり、放置したことで近隣から苦情を受けるなどトラブルになる事もあるようです。
そこで、草刈りを行わず雑草を放置することによって、どのような苦情を受ける可能性があるのか、事前にその内容を確認しておきましょう。
雑草が健康被害を及ぼす
花粉症というと、スギやヒノキによるものというイメージが強いかもしれません。しかし、雑草の中にも花粉症の原因であるブタクサなどを代表とするアレルゲン物質が含まれます。
すべての雑草がこのアレルゲン物質を含んでいるわけではありませんが、雑草がアレルギーを引き起こすこともあると理解しておきましょう。
また、雑草の粒子などで喘息被害を起こすことも考えられます。
近隣に環境被害を及ぼす
雑草に害虫が繁殖すると、隣家の庭にまで害虫やダニなどが住みつき被害を及ぼす可能性もあります。
また、雑草の中には臭いを発生させる種類のものもありますので、繁殖した害虫や異臭などで周辺に迷惑になってしまうこともあるようです。
草刈りが実施されていないと治安が悪化する
草刈りが行われていない土地は景観を悪化させるだけでなく、見た目の悪さから治安がよくない地域という印象をもたれる傾向が高まります。
実際、伸びた草花で不審者の姿を隠すことともできますし、枯れた草木にタバコの火種が落とされて火災が発生する可能性もあります。
ただ草が伸びた状態だから、特に迷惑をかけることはないだろうと軽く考えていると、近隣住民から苦情を受けることになりますので、早急に草刈りを行うなど管理を徹底させましょう。
空き地の草刈りは所有者の義務?
草刈りは義務化されているわけではありませんが、自治体の条例などで行政から依頼される場合もあります。
仮に隣接地から行政などを伝わって依頼された場合には、土地の所有者が草刈りの義務を負うことになりますので、トラブルになる前に実施したほうがよいといえるでしょう。
なお、借りている駐車場などの雑草は、駐車場の所有者が責任を持って雑草処理を行うことが必要ですし、賃貸住宅の場合には共益費が差し引かれていれば管理会社や家主が行うことが一般的です。
ただ、共益費などの徴収がない場合には、借りている住民が行わなければならない事もあるので、賃貸借契約書の内容を確認しておくようにしてください。