2016/08/21
約15年前に中古住宅を購入していただいたお客様に久しぶりにお電話をしたところ、さいたま市浦和区に あるご実家の件で、お住まいになっていたお母様が数年間に他界され空き家になっているとのことでした。
たくさんの思い出があるため、相続したものの思い入れのあるご実家を処分するタイミングを考えていたそうです。売却の際は是非とも尽力をとおっしゃっていただきましたが、お話しを聞くためお邪魔をしたところ、以前にある大手不動産会社が出した査定書なるものを拝見する事となりました。頼んだわけではないもののひとまず受け取っていたそうです。
査定に必要な成約事例や不動産の特性、価格の根拠などが示されており立派な査定書でしたが、一つ気になる点がありました。それは査定金額があまりにも高く、おそらくはこの金額で売却をする事はほぼ無理であろう価格でした。最近の事例や現在の相場をなどの話をしましたが、市内に在住のお客様ですので相場などの感覚はおおむねわかっていたようです。
仲介依頼を受けたい気持ちはわかりますが、所有者はまず推定される決着価格を知りたいと思っているようです。相場を逸脱して売却になるケースが絶対に無いとは思いませんが、受託後の売却活動での市場の反応により、最終的には価格を見直しざるを得ない事が考えられます。むろん高く売却する事が売主様の利益になることは言うまでもありませんが・・・
最後にお客様がおっしゃったことは、期待ばかりが先行しても後でギャップが大きかったらショックよねと・・・
以前にお取引をいただき良好な関係でしたので、冷静に相場観を話してきました。