2018/04/09
人が生活していない空き家に入った時、なんとも言えない臭いがすることがあります。
なぜそのような状態になるのかというと、建物内の空気が動かず湿気がこもってカビが発生することなどが挙げられますが、他にも様々な理由で悪臭を発生させることがありますので確認しておきましょう。
空き家のまま放置したらどうなる?
誰も住まない空き家を放置したままにいていると、まず庭や家の周りは雑草だらけになり、ツルやツタが2階まで伸びることもあります。
そのような状態で軒下に蜘蛛の巣が出来れば、誰が見ても空き家と判断できるので不審者や不法投棄の被害に遭う可能性も出てくるでしょう。
そして問題となる臭いですが、閉め切った押入れや収納に湿気がこもるのでカビの温床になり、そこから臭いを発生させます。さらに湿気はカビ以外にサビも引き起こし、家具や家電など家財を劣化させてしまうので注意してください。
ドブのような悪臭はどこから?
また、カビの臭い以外にも風呂場などの排水口やトイレからら匂いが発生することがありますが、このドブの様な強い悪臭は排水口から生じています。
家の中で普通に活を送っていれば、排水口から下水からの悪臭が逆流してこないように排水管トラップに水が溜まるようにしています。この溜まった水は蓋の役目をしているので、悪臭が逆流してくることはありません。
しかし誰も生活せず、風呂場やトイレなどを使用しないままで放置すると、排水トラップの水が蒸発して下水からの匂いが部屋に入ってきます。これが部屋にこもるドブのような悪臭の原因です。
悪臭を解消するために必要なことは?
悪臭を防ぐためには定期的に部屋の空気の入替が必要です。建物の窓やドア、ふすまなどを1時間ほど開放して部屋に風を通します。換気によって柱や梁、基礎など建物躯体の状態を維持し、湿気やカビを防ぐことができます。
また、排水トラップの水を蒸発させないためには、1か月に1度は家の排水口全てに水を流すことを行ってください。
全ての蛇口を開けて1分程度通水し、水道管の状態を維持しましょう。
臭い対策以外でも適切な管理を行うこと
また、空き家でありがちなのがポストにたくさんチラシ等が溜まった状態になっていることや、庭木が伸び放題になっていることなどです。
放火や不法侵入の原因になるので手入れも必要ですし、建物の塗装、外壁、木部・鉄部の状況なども安全性や外観維持には確認しておくようにしてください。
また、雨漏りなどで部屋にシミが出来ていないかなども確認しておくと安心です。臭い対策以外に適切な管理を行った上で空き家を所有しましょう。